「Metrompass」は、東京メトロの利用者が迷わずに駅への入り口を見つけるためのアプリケーションです。
東京という街が世界に誇れるものの一つに都内に張り巡らされた鉄道交通網があります。その代表が東京メトロを始めとする地下鉄です。地下鉄は東京で生活する人々にも観光で訪れる人々にも欠かせない存在となっています。
東京メトロの路線は路線数、駅数も多く複雑な構造でありながら、色で明確に分類された路線表示、駅構内の案内図、掲示が非常に分かりやすく工夫されています。乗り換えも路線の色さえわかっていれば案内にしたがって進むだけです。しかし、それはあくまでも駅に辿りつけたらの話です。
地下鉄はその構造上、駅をや線路を地上から視認することができず、駅への入り口を見つけにくいという特徴があります。そして、乗換案内アプリケーションが多数提供されている一方で、駅の入り口に注目し、案内してくれるアプリケーションが無いことに気づきました。地図アプリケーションは「周りの駅を探し、地図を拡大し、駅の入り口を探し、そこを目的地に設定して・・・」とすれば駅の入り口まで案内させることは可能ではありますが非常に手間がかかります。
今回、東京メトロの駅およびその出入口に関する情報が公開されたことを受け、東京メトロの入り口まで案内することに特化したアプリケーション「Metrompass」を制作しました。
デザインコンセプトは、シンプルな操作性と発見できる道案内です。
駅入り口までの案内という機能に特化させることで非常にシンプルな形にしました。設定画面やボタンを省きくことで、誰でも迷わずに使用できることを目指しました。
「Metrompass」では、名前の通り、道案内は目的の入り口をコンパスが方向を指し示すことで行います。現在、道案内を行うアプリケーションの多くが地図を表示することから考えると一見原始的なように思えますが、地図と違い情報量が少ないため周りの景色やお店などを見て楽しみながら歩くことができると考えています。
指し示された方向に行くための道順は利用者自身が決めます。最短距離では行けないかもしれませんが利用者が東京の街でいろんなものを発見しながら駅へ向かって貰えればと思いこのようなデザインにしました。
※アプリケーションの使い方はAppStoreのアプリケーション紹介に記載
iPhoneに内蔵されたGPSを使用し利用者の位置情報から周辺の駅リストを表示します。一覧には駅名の他に現在地からの直線距離や徒歩でのおおよその時間が表示されます。利用者の操作は目的の駅をリストから選択するだけです。
【ポイント】各駅の表示には、東京メトロの各路線に割り当てられている色を使用することで、どの線に所属する駅なのかをひと目で分かるようにしてます。また、駅は現在地から近い順に並べられているため、スクロールといった操作もほとんど必要ありません。
目的の駅が選択されると、その駅の最も近い入り口への案内が開始されます。画面には入り口までの距離と方角が表示されます。利用者は指し示されている方角へ進むだけで駅の入り口へと辿り着くことができます。
【ポイント】エレベータを利用したい場合は画面左下のエレベータマークを押すことで案内先をエレベータのある入り口へと変更可能です。